『台北の朝、僕は恋をする』(2009年、台湾=アメリカ) ―7.0点。台湾、台北のお茶目な描き方


『台北の朝、僕は恋をする』(20009年、台湾=アメリカ)85min
制作:ヴィム・ベンダース
監督:アーヴィン・チェン
出演:ジャック・ヤオ、アンバー・クォ 、ジョセフ・チャン、トニー・ヤン、クー・ユールン

【点数】
★★★★★★★☆☆☆ / 7.0点

巨匠、ヴィム・ベンダースが制作していることで話題の台湾映画が本作。国際映画祭にも出展されていて、前評判も上々な一作だった。台湾の若手アーヴィン・チェン監督による新しい台湾映画の波、ともいわれる。

あらすじは、フランスへ留学に行ってしまった彼女のことが忘れられない主人公(ジャック・ヤオ)が書店でフランス語を学び、書店の店員スージー(アンバー・クオ)と親しくなる。そしてフランスへ行こうとするために裏の仕事をしようと奮闘する一夜を描くドタバタ劇、である。

一言で表すとこの映画は台北の街をユニークな描いている作品である。スクーターや夜市など台湾独自の文化的なシーンも主軸に添えていて興味深い。

書店でのシーンなど色彩も豊かで、台湾流のオシャレセンスも感じさせる。なんというか、フランス的なセンスを台湾に輸入したような色彩感覚で、モダンジャズチックな音楽も冴えている。今までの台湾映画では見たことのない美しい映画でもあった。

印象深い場面も多く、ファミリーマートでのコンビ二バイトであったり、夜市での地下鉄のMRT、夜の公園、ダンス、ラブホテル、スクーター二人乗り、物語を通して、色んな場所が出てきて、文化的な面白さもあり、見るものを飽きさせない。ワンシーンワンシーンの完成度が高い。そしてファミマ店員の友人、二枚目の警察官など脇役も個性的な役者を使っていて、ファミマのバイトでの恋愛模様などのサブストーリーもコミカルに描いており、笑える展開だった。

しかし、台湾の男女関係、のようなものに触れているようであるが、描き方がなんだか幼稚でもある点は否めない。本作以外でも、台湾映画は男女関係の描き方が未熟なものが多い気がするのだが、文化の違いもあるのだろうか。

ともかく、ヒロイン役がなぜ主人公に惹かれたのか、そうした点が描かれておらず、話に無理があると感じてしまった。また、ヒロインのアンバー・クォはとても可愛らしいのだが、それと主人公のジャック・ヤオがビジュアル的にもあまり釣り合っているように感じず、どうも不自然。違和感があった。

しかし、細かい突っ込みは気にせず、台北の街を描いたコメディ映画、として見ると台湾映画史上過去最高峰の秀作であることは間違いない。長さも85分しかないので軽く見れる。

なので、これから台湾映画をかじってみようという人には相応しいライトな一作ですね。台北に行きたくなること間違いなし。

(written by Kojiroh)

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