『シン・シティ』(2005年、アメリカ) ―8.5点。No.1新感覚コミック・ムービー

『シン・シティ』(2005年、アメリカ) 124min
監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、(クエンティン・タランティーノ)
脚本:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
音楽 ジョン・デブニーグレーム・レヴェルロバート・ロドリゲス
撮影 ロバート・ロドリゲス
編集 ロバート・ロドリゲス
出演者:ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、クライヴ・オーウェン、ロザリオ・ドーソン、ブリタニー・マーフィ、イライジャ・ウッド、マイケル・マドセン

【点数】
★★★★★★★★☆ / 8.5点

自らフィルムを取り、刻み、音を作り、映画を作り上げる多彩な監督として有名なロバートロドリゲスの最大の挑戦作・意欲作とも呼べるのがフランクミラーの人気作『シン・シティ』の映像化作品である本作だ。

“罪の街=シン・シティ”で繰り広げられる3人の男たちの愛を描いたバイオレンス・アクション。シン・シティを舞台にした3つのエピソードが交錯して終わりなき圧倒的スケールの映像世界が生まれた。

『フロムダスク・ティルドーン』『グラインドハウス』などの過去の作品でも多数一緒に仕事をしてきたクエンティン・タランティーノ監督も1$での友情協力のような助監督として脇を固める。

ブルースウィルス、ジェシカ・アルバ、ミッキーローク、ベネチオデルトロ、デヴォン青木、イライジャ・ウッド、原作のファンで出演を熱望した俳優も多いのか、「何でこの人が?」と思うような超有名俳優がちょい役でも出演する。まさに脇から脇まで固められた素晴らしい豪華俳優陣だ。

モノクロの画面でスタイリッシュに描かれるその世界観。アニメのようにもCGのようにも見えるが、そこには確かに役者の個性や演技が輝く紛れもない映画の世界がある。監督を複数付けるなどハリウッドを越えたスタイルで、シネマルネッサンスのような作品だと語られることもある。

それで面白くないはずがない。評判通り、実際に見てもビンゴで刺さる。

3つのエピソードによって成り立つ作品であるが、交錯する時空と、登場人物個々のナレーションの言葉選びも素晴らしい。原作を知らない人間でもすぐに溶け込めるよう脚本もよく練られている。

あり得ないほど豪華な制作陣による観たことのない映像世界が広がっている。実験的でもあり挑戦な一作だった。こればっかりは一見して感じるしかない。あまり多くを語るのは辞めておこう。

Written by kojiroh

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