『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011年、アメリカ) 116min
監督:ジョナサン・リーベスマン
脚本:クリストファー・バートリニー
出演:アーロン・エッカート、ラモン・ロドリゲス、ミシェル・ロドリゲス、ニーヨ、コリー・ハードリクト、ブリジット・モイナハン、マイケル・ペーニャ
【点数】
★★★★★★☆☆☆☆ / 6.0点
※リアルタイム映画評
2011年9月17日。
我々、映画人eigazine編集部は3人で本作『LA決戦』の上映初日に満を持して新宿ミラノ座に足を運んだ。
なぜか震災の影響で上映が遅れた話題作である。地震となにも関係ないのに謎すぎる上映延期はさて置くとして、クソ映画マニアのある編集員が「今年一番期待しているクソ映画だ!」と言わんばかりに誘ってきたので、映画人はそのマンパワーを結集して期待を高めていた。
さて、そんな前置きのネタはともかく、その期待の戦争&エイリアンのSFアクション大作を鑑賞したのである。
本作の舞台は2011年。謎の飛行物体が相次いで地上に衝突。中から現れたのは侵略者のエイリアンだと判明し、彼らはたちは世界中の都市に一斉攻撃を開始。各主要都市が次々と壊滅状態に追いやられる中、ロサンゼルスもまた例外ではなかった。ロサンゼルス近郊にあるアメリカ海兵隊基地所属のナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)の小隊もロサンゼルスの防衛に投入されることとなるのだが…。そこから生き残れるか、サバイバルSF戦争アクションが始まった。
という確定パターンのベタな展開で物語が進む。お約束な感じで、なかなかニヤリとさせてくれる。迫力があるアクションシーンとともにどこかで既視感を覚えるようなベタなシーンの連続なのだ。爆笑しそうになるほど、とにかくベタ。
展開としては『ブラック・ホークダウン』や『インディペンデンス・デイ』などの過去の傑作戦争映画と宇宙人の地球侵略を描いたような傑作SF映画のパロディのようなごちゃまぜ映画だ。そのごちゃまぜ感がオリジナリティを生んでるかというと、かえってグダグダになっている気もする。
つまり、ハッキリ言って馬鹿映画です。よく映画を見ている人ほど、なぜこんなB級かつ中途半端に色々と混ぜているような映画が大スペクタクルに作られたか理解に苦しむほど。
しかし、ベタな展開で、脇役がフラグと共に死んでいったり、主人公は何があっても死なずに無敵で、最後のほうにちょっとお涙頂戴のシーンがあり、ラストは壮大に、かつ絶対にギリギリのところで勝利して、「うおー!アメリカ万歳ー!我々は英雄だ!」というお約束通りの映画がこれほどまで予想通りに観られると逆になんだか清々しい気持ちになってくるものです。
冒頭から中盤にかけて、何の魅力も感じないような主人公と軍人たちで、まったく面白くもデキがよくもなかったが、開始45分ぐらいでベタベタB級な映画の王道パターンに引きずり込まれたのが、なんだが逆に快感でもあった。
もっといい映画にできた気がするのだが、このバカさは大好きです。これはこれでいいのかもしれませんね。
前半2点、後半6点、中盤:ベタベタな2分ぐらいのヘリ墜落シーン10点、ってことで全体で平均すると、まあ5点ぐらいの映画ということにしておきましょう。
あとよかったのは、アクション映画の名助演女優:ミッシェル・ロドリゲス嬢が見れたことですね。『アバター』にも出演していたり、彼女は出る映画を外しませんね(笑
Written by kojiroh