『ムカデ人間』(2010年、オランダ=イギリス) ―6.5点。衝撃のマジキチ・マッドサイエンス


『ムカデ人間』(2010年、オランダ=イギリス) ―90min
監督・脚本・編集・制作:トム・シックス
出演:ディーター・ラーザー, 北村昭博, アシュリー・C・ウィリアムス, アシュリン・イェニーetc
【点数】
★★★★★★☆☆☆ / 6.5点

「つ・な・げ・て・み・た・い」
博士には夢があった。
人間3人で一つの生命体、そう、ムカデ人間!!

このマジキチな発想で映画界に革命を巻き起こしたんじゃないかと思える究極の変態カルトムービー・ムカデ人間。タランティーノも爆笑したらしく、国内でも2chのスレッドでも話題になるなど、とにかくあまりのネタっぽさに興味を引かれる。映画人の仲間内でも2011年度NO1!クソ映画の呼び名が高かったため、筆者はレンタルにして遂に手を出すことになる―。

さてあらすじは、

ヨーロッパを旅行中の2人のアメリカ人女性が、ドイツの森の中で車のタイヤがパンクし、夜の闇の中で助けを求めてさまよう。そして一軒の大邸宅にたどり着くが、次の日、目覚めるとそこは地下の病室に監禁され、隣には日本人男性が寝かされている。家の主であるドイツ人のハイター博士は、かつてシャム双生児の分離手術を専門とする外科医であった。彼には長年の夢、恐るべき手術によって、人間を“分離”ではなく“結合”させる野望があった。人と人の胃腸を繋ぎ合わせてムカデ人間を作ることを計画するのだが―。


「おお、私のムカデ人間!」
ヨーゼフ・メレンゲを彷彿させるようなジャーマニー・マッドサイエンティスト。このマジキチっぷりが度を越えすぎていて面白い。ドイツ語と英語を使い分けて話すのだが、もはや最後はコメディアンに見えてくる。


このムカデ人間プレゼンシーンの迫力は、スティーブジョブズ顔負けの名プレゼンではないかと思えるほど(笑

恐怖の手術を前にして監禁された日本人を演じる北村昭博が日本語、特に関西弁でハイター博士を罵倒しながら抵抗するシーンがなかなか異様な雰囲気。なぜ、ここに日本人がいるのだろうか?しかし、ドイツ語と英語、日本語で語られる本作は驚くほどグローバル社会に対応した映画だと思えた。

ネタバレになるので深くは言及しないが、リーダーとなる日本人がカミカゼのごとく勇敢に博士に立ち向かう様は本作の見所だ。アメリカ人女性は途中でもうしゃべれなくなるが、ともかく3人が全裸で1つになってムカデ人間として活動をする様は本当にグダグダなのだが、よくここまでやったと思えるほど笑えます。

むしろ本作はコメディとして見るべき映画だと思った。こんなにウケ狙ってないのに見てるだけで爆笑した映画は稀だ。

90分という尺で凝縮されているようで、もっと短くて60分ぐらいでもよかったんじゃないかと思える。それほど途中のぐだぐだっぷりがときおりすごい映画なのだが、その駄目さが逆に笑いポイントか。

けっしして人には奨められない変態映画だが、この斬新な発想を実現したトム・シックス監督には賞賛の言葉を送りたいと思っている。是非とも、続編に期待したい!

Written by kojiroh

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