『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(2008年、アメリカ)―6.0点。ゾンビ・フェイクドキュメンタリー


『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(2008年、アメリカ)―95min
監督:ジョージ・A・ロメロ
脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:ミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ、ショーン・ロバーツetc
【点数】 ★★★★★★☆☆☆☆ / 6.0点

ゾンビ映画の巨匠、ジョージAロメロによる、2000年以降のランドオブザデッドに続く3部作の第二作。フェイク・ドキュメンタリーのスタイルでゾンビ化の危機に陥るアメリカを描く。


あらすじは、ピッツバーグ大学映画学科の学生であるジェイソンたちはが、夜間撮影中にラジオから世界中でゾンビが人間を襲い始めたというニュースが流れるのを知る。逃れるように一行はマイクロバスで家へ向かうが、横転して炎上する車に立会い、黒こげの死体が歩く姿を目撃するのだが…。


危機的な状況下において、人間はどういう行動をするのか?
世界危機が起きたときに個人がメディアになれるのか?

本作はゾンビ映画というよりも、そうした個人のジャーナリズムに対する意義を問っているように思えた。ゾンビの部分はむしろおまけなのかもしれない。

ネットが氾濫している情報化社会の現代において、誰もがメディアになれる手段を持っていて、そんな状況下でゾンビ化現象が起きたらどうなるのかという着眼点から、youtubeにアップされたゾンビ動画があったり、終末の世界で情報を入手し、行動する。

本作は、見ている者が一緒になり、この一部始終を、主人公の撮っているカメラから覗ける実験的なフェイクドキュメンタリーの手法をゾンビ映画で起用したことは非常に評価できる映画だと思う。

しかし、最後のオチにしても、途中経過にしても、やっぱりゾンビ映画は普通にベタなのが一番なのかなもなあ。

見ている分には映画としては十分に緊張感があり、またリアルにも思えて楽しめたが、基本的には馬鹿映画要素が強いゾンビというジャンルで変な真面目さを出すよりも、B級なノリでゾンビへの愛情がにじむような映画の方がゾンビ映画としては面白いですね。

Written by kojiroh

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