『マルホランド・ドライブ』(2001年、アメリカ)―9.0点。分からないからこそ面白い最高のカルトムービー


『マルホランド・ドライブ』(2001年、アメリカ)―145min
監督・脚本:デヴィッド・リンチ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
撮影:ピーター・デミング
出演者:ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、ジャスティン・セロー、アン・ミラー etc

【点数】 ★★★★★★★★★☆ / 9.0点

わからないけれど面白い。力のある映像、映画の世界に引き込まれる。

カンヌ映画祭監督賞受賞を始め、難解な映画ながらも数多くの賞を受賞した2000年以降のリンチの代表作が『マルホランド・ドライブ』。カルトの帝王、デヴィッド・リンチ監督のゼロ年代が誇る傑作と名高いアメリカ映画であり、映画の常識を覆すような整合性のあやふやなエピソードが複数展開される。

あらすじは、
夜のマルホランドドライブで自動車事故が起こり、その事故現場から一人生き延びた黒髪の女性は、助けを求めにハリウッドまでたどり着く。女性が偶然潜り込んだ家は、有名な女優ルースの家で、彼女の姪である女優志望のベティに見つかった黒髪の女性は、ベティに自分が事故で記憶喪失になっていると打ち明け、ベティはリタの失った記憶を取り戻すことに協力するのだが…。


ナオミワッツの若々しい美しさと、ローラハリングの妖艶な大人の美しさのコントラストがまた絶品。

『ブルー・ベルベット』、『ロスト・ハイウェイ』からさらに進化を遂げたと言える、拘りを感じる映像世界がナゾナゾのように広がってゆく世界観。意味不明なようだが面白い。謎の人物が織り成すシュールな世界には分からないが引き込まれる。

ファミレスでの謎の夢、高級エスプレッソを吐き出すお偉いさん、実験的なアイディアを映像化した世界が繋がっている。時系列のバラし方は『パルプ・フィクション』にも似ているようでさらに難解に、曖昧に―。ともかく見ていて楽しく、スリルもあるが、何度も見なければ分からない作りになっている。
(何度見ても分からないかもしれないが)

どこかでこの世界は繋がっている、その接点は一体どこなのか。ファミレス、映画の現場、ダイアンの家、そしてマルホランド・ドライブ。
リンチの作品全般に言えることだが、セリフ&言葉のセンスが素晴らしい。

正直、筆者はこの作品のことをまだ60%も理解していないと思うが、さらなる謎を解くためにもう一度、また一度と鑑賞するであろう映画になるだろう。

中途半端な難解な映画よりも、初めからわからないこと前提で、徹底的な拘りを貫くリンチ監督の哲学とスタイルには、ただただ痺れるばかり。

kojiroh

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