『パラノーマル・アクティビティ』(2007年、イタリア=アメリカ)―86min
監督:オーレン・ペリ
脚本:オーレン・ペリ
出演者:ケイティー・フェザーストン、ミカ・スロート、マーク・フレドリックス etc
【点数】 ★★★★★☆☆☆☆☆ / 5.0点
――全米No.1大ヒット、スピルバーグが「これ以上の映画を作ることはできない」とリメイク化を諦めた超話題作
こんなコピーを見て心が揺れた。
予告編に煽られて、「これは見るしかないだろ!」との面持ちで挑んだ話題の実験的映画『パラノーマル・アクティビティ』。
約135万円で制作され、限定12館、しかもレイトショー公開でスタートした作品が公開5週目にして全米1位を獲得し、翌週には遂に興収1億円ドル(約96億超)を突破した超常ムービー。こんな話題を耳にすると見ないわけには行かないという気分になる。
一体、どんな映画なのか…。
◎あらすじ
同棲中のカップル、ミカとケイティーは夜な夜な怪奇音に悩まされていた。その正体を暴くべくミカは高性能ハンディーカメラを購入、昼間の生活風景や夜の寝室を撮影することにした。そこに記録されていたものとは…。(Wikiより引用)
まあ…、アイディア勝ちの作品でした。
想像した以上に、いや、煽られた以上に面白くない。
ブレアウィッチなど元祖のフェイクドキュメンタリーの手法、モキュメンタリーのやり方で、自分たちに起きている異変を探るためにカメラを設置し、それを21日間続ける。ただそれだけ。
申し訳ないが、最後のシーンに至るまでがぐだぐだにしか思えず、見るのが若干苦痛であった。
さらにこの同棲カップルが、デイトレーダーと大学生という設定であることがなんだか興味深いがよくわからない。どうして二人が繋がったのか気になる。女のケイティはそんなに可愛くないし、個人的な感情としては太りすぎでイライラする。(デブ専の人にはいいのかも?)
ヒロインが『REC』みたいに美人ならまだ少しは追いたくなったのだが、ケイティじゃねえ……「早く死んでいいよ」というのがぶっちゃけ本音です(笑
それにしても、なんでこの映画はリメイク諦めたのか?
スピルバーグなら全然再現できそうな気がするが、ともかく挑戦心と低予算でココまでの映画を作れて、さらにヒットを飛ばした点は賞賛したいが、純粋に一時間半の尺で楽しんでみる映画としてはかなり退屈でつまらない部類に入ると思う。
その意味で、このレベルの映画でヒットさせた実験性やマーケティングとか、そういう点を評価すべきなのかもしれない。
アイディア一つで135万を90億にしたのは偉大な業績だとは思う。低予算でアイディア勝負で映画を作りたいと思っている人は必見の一本であろう。
kojiroh