『テキサス・チェーンソー』(2003年、アメリカ)―7.0点。よくできたスプラッター名作のリメイク


『テキサス・チェーンソー』(2003年、アメリカ)―97min
監督:マーカス・ニスペル
脚本:スコット・コーサー
原作:キム・ヘンケル、トビー・フーパー『悪魔のいけにえ』
出演:ジェシカ・ビール、エリック・バルフォー、ジョナサン・タッカー、エリカ・リーセンetc

【点数】 ★★★★★★★☆☆☆/ 7.0点

トビー・フーバーによるスプラッターホラーの名作『悪魔のいけにえ』を、ゼロ年代初期にリメイクしたヒット作。

夏なのでホラー映画を観たくなり、なんとなく手に取った。単なるリメイクの枠に収まらず、現代風なポップさと、さらにジェシカ・ビールのセクシーさも目立つ良作リメイクであった。


◎あらすじ
1973年、若者5人はテキサスの田舎道を車で走っていると、放心状態で歩く少女を見かけて車に乗せるが、少女は「その道に行きたくない」と銃で自殺してしまう。
警察を呼ぶために古びた洋館に立ち寄ったが、そこでこの世のものとは思えない恐怖を堪能することとなる。(Wikiより引用)


本作は一応、ドキュメンタリーのような紹介のされ方で始まる。
アメリカっぽい男女4人の旅行。その道中に悲劇は起こる。
広大な土地の中で異常な狂人一家が旅人を蝕んでゆくストーリーが、現代にも通じてアメリカを象徴している気がする。異常な事件はこうした車でしか行けないようなド田舎で起こる。人と接することのない場所で狂気が生まれると言わんばかりに。


不気味な洋館、不気味な保安官、車椅子のじいさん、隣人。
すべてが気味が悪い。
レザーフェイスよりもこいつらの方が一発触発な不気味さがあって怖かった。

フラグが立ちまくる。何か恐ろしいことがすぐにでも起きそうな邪悪な予感に溢れている。こうしたキャラクター造詣は本家以上に充実しているかもしれない。

さらにはレザーフェイスとのバトルシーンや、足を切断され、そのまま豚のように拷問部屋に連れられ、塩をまぶされて絶叫するシーンは、とにかく痛い。『ホステル』に通じる痛さだ。

本家では曖昧なまま幕を閉じたストーリーであったが、本作の方が起承転結がしっかりと確立されて、豚小屋でのジェシカビールとの対決シーンなどがサービスのように追加されている。

しかしカルト的スプラッターとして君臨する本家ほどのアングラさがなく、車椅子のフレドリックが惨殺されたりと、笑えるほど異常な残酷さを醸し出す本家に比べると、本作は少し一般受けしやすくなりすぎかもしれない。

だが最後のオチの付け方など、受け入れやすいポップさなどは、本家『悪魔のいけにえ』を超えているだろう。完成度は『テキサス・チェーンソー』以上だと思った。

本家に劣らぬ要素が満載で、ゼロ年代にあの名作を掘り起こしてヒットを成したことは1つの偉業であろう。

kojiroh

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中