『呪怨』(2002年、日本)―7.0点。言わずと知れた、日本を代表するホラー映画


『呪怨』(2002年、日本)―92min
監督:清水崇
脚本:清水崇
音楽:佐藤史朗
主題歌:推定少女「鍵が開かない」
出演:奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、小林朝美、市川由衣 etc

【点数】 ★★★★★★★☆☆☆/ 7.0点

ハリウッドでもThe juonとしてリメイクされて大ヒットを記録した、『リング』に並ぶ最も有名な日本ホラーの傑作が『呪怨』。様々なパロディを生み出した有名作ながら、未だに鑑賞したことなかったのでこの夏、初めて鑑賞した。


◎あらすじ
ある日、介護ボランティアをする女子大生の仁科理佳は、寝たきりの老婆・徳永幸枝の様子を見るためその家を訪れた。理佳は何か不気味な雰囲気を感じつつも家の中へと入っていく。悪臭が漂い物が散乱する中を進み、一階の薄暗い部屋で幸枝を発見する理佳だったが……。(All cinemaより引用)

多数登場するキャラクターと、視点ごとに切り分けられたエピソード。簡潔で観やすい。そして絶望的で不気味。最後に女性の甲高いJ-popが流れるエンディングも『リング』に匹敵する作品であることは間違いない。日本クオリティが成した傑作だ。


奥菜恵の透明感が初々しい。呪いのホラーには必要な存在感が白い美女に、次々と不気味なことが起きてゆく。伊藤美咲、上原美佐、もう可愛そうなぐらい美女が闇に消えてゆく。怖いけど、ぶっちゃけやりすぎな気もする。


不気味な唸り声が聞こえ、警備室からのモニターが歪み迫ってくる黒い影、写真から顔が消える怪現象、シャワーシーンで迫る手、不気味なフラグが恐怖を煽る。絶望的なほどに。

もしかしたらスレスレで助かるかも、という希望などなく、闇が迫り、子供とお母さんの呪いに巻き込まれる人々。

面白いんだが、しかしすごく理不尽だ。悪い事をした人が不幸になるではなく、呪いに触れた人々が無情にも消えてゆくのはちょっとやりすぎだし、ありえないだろwwwと突っ込みたくもなるほど。

しかしなぜこの子供とお母さんの呪いはここまで強烈なのか。
あくまでホラーというエンターテイメントとして考えて観ないとちょっと理不尽すぎて現実感がイマイチかもしれない。お母さん最強すぎるのだ。

だがこの子供の造詣、「ざしきわらし」的な日本古来からの霊をモチーフに描かれた呪怨は、世界にも通じる恐怖を焼き付けた意味で、やはり偉大な現代風の「怪談」なのだろうと思った。

kojiroh

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