『処刑人』(1999年、アメリカ)―7.0点。新感覚・天誅系B級映画


『処刑人』(1999年、アメリカ)―110min
監督:トロイ・ダフィー
脚本:トロイ・ダフィー
出演:ウィレム・デフォー、ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス etc

【点数】 ★★★★★★★☆☆☆/ 7.0点

口コミで一時期話題になった映画『処刑人』。第二のタランティーノ的な存在として才気を放つ新人、トロイ・ダフィーが自主制作的に作ったB級映画の力作。

昨年は『処刑人2』が製作されて見たこともあり、久しぶりに過去に見たこの作品を掘り起こしてみることにした。


◎あらすじ
ボストンの裏路地に住む、マーフィー・マクマナスとコナー・マクマナスは双子の兄弟であり、敬虔なカトリック教徒である。聖パトリックの祭日、二人はあることがきっかけでロシアン・マフィアを殺害してしまう。正当防衛が認められ、すぐに警察から釈放された二人だったが、拘置所のなかである「神の啓示」を受けていた。それは、「悪人は殺しても構わない」と言うもので、二人はそれから次々と街の悪人を殺害して行く……。(Wikiより引用)

なんというか、『タクシードライバー』のアンチヒーローをさらに大胆に、かつ馬鹿っぽく描いた、どこかで観たような既視観を覚えるような設定や場面が次々と登場してくる、まさにB級。だが荒削りながらハイテンションで畳み掛けてくるこの新感覚なノリがなかなか爽快。

聖書の一説を読み上げ、勧善懲悪。
単純明快だが、そこが本作の魅力。
あとキャラクターもアクが強くて馬鹿っぽくて、なんだか楽しい。


んでもうみんな言ってるが、ウィレム・デフォーが抜けている!
『レオン』のゲイリーオールドマンのキャラ設定をパクッたんじゃないかと思えるこのキャラがハマり役。FBIの警察側も完全に処刑人を礼賛しているあたりがかなり笑える。てか処刑人が英雄になりすぎるあたりはアホくさいけれど爽快感がある。

どこかで観たことある気もするが、二人兄弟の処刑人のキャラ造詣はよく出来ているよね。

結局、善悪がはっきりと分かれていて、勧善懲悪=天誅を下すのをもはやアメリカ単位で絶賛するという話で、もう生命の尊厳なんて一切ない。だがその悪人狩りが徹底しているからこそ馬鹿っぽいし面白いのだ。

特に好きなのが、ラストのインタビューで閉じる幕。
「処刑人最高!自分にも出来る」と語り続ける普通の人々のオピニオンが流れ続けて、彼らは伝説となる。

逆にこの映画にインスパイアされてほんとに処刑人の真似事を始める人もいたらそれこそ面白いなと、まあ荒削りながら歯切れのいい馬鹿映画だ。

ぶっちゃけ軽いノリで見る映画なんで、そんなに深く言及することもないが、過去に『シネマ坊主』で松本が「寝る前に時間があるときに見るのにいい映画」的な批評をしていた。今思うとすごく適切な表現だと思った。まさにそんな映画。暇でちょっと時間があるときに観るとたのしめますよと。

kojiroh

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