『シッコ』(2007年、アメリカ)―80点。アメリカの暗部=医療へスポットライト


『シッコ』(2007年、アメリカ)―113min
監督:マイケル・ムーア
脚本:マイケル・ムーア
出演者:マイケル・ムーア etc

【点数】 ★★★★★★★★☆☆/ 8.0点

アメリカのガラパゴスな医療の問題に足を突っ込んだ話題作。
カンヌ映画祭でも上映されてスタンディング・オベーション。
日本では特に話題にもならなかったが、世界的には大ヒットを記録した米国民必見の斬新なドキュメンタリー映画の一本であろう。

『ボーリングフォーコロンバイン』で有名なとにかく自作自演で果敢に行動を起こすマイケルムーア渾身の力作をレンタルにて鑑賞した。


◎概要
アメリカは先進国の中では唯一、公的な国民皆保険制度を持たない国。国民の健康保険の大半は民間の保険会社に委ねられている。そのため、高い保険料などが障壁となって、実に約4700万人もの国民が無保険の状態にあるという。しかしムーア監督は、営利を追求する民間企業が運営する現在の健康保険の矛盾は、高い保険料を払って加入している大多数のアメリカ国民にこそ深刻な影響を与えていると主張する。本作はそんなアメリカの医療制度が抱える問題点を、他の諸外国との比較や、医療の現場で実際に起きている治療を巡るにわかには信じがたい笑うに笑えない悲惨な事例の数々、さらにはお得意の突撃レポートを通し、そうした不条理な事態を引き起こすカラクリとこうした制度を裏で強固に支えている歪んだ構造にも鋭く切れ込んでいく……。(Allcinemaより引用)

国民健康保険がない国=アメリカ。
インチキな保険で私腹を肥やす大手保険会社。

厳しすぎる医療制度がとにかく米国の金づるだといわんばかりに、実際の行動によって米国の暗部に切り込み、そして米国民が実際に素晴らしい医療を受けるために、陸を越え、海を越えて裏技を見出してゆく痛快なドキュメンタリー。

カナダへ、イギリスへ、そしてキューバ!

オンラインで募集した意見などを元に、資本主義・民主主義的な平等を求めてムーアは動く。米国を皮肉って暗部にユーモラスに切り込んでゆくムーア節がとにかくいつものごとく素晴らしい。


とりあえず、よくここまでやったと賞賛したいです。
詳細を語るとネタバレになるのであまり語らないことにするが、セルフ・ドキュメンタリーとしてずんずん行動してゆき、社会背景を面白おかしく映像化する手法はお見事。

本作を通じて、わたしは世界、さらには国内の医療保険という制度を考え直す、見つめなおすキッカケになったかもしれない。その意味で、本作のドキュメンタリーとしての価値は素晴らしいのではないかと思った。

キューバなど実践するには少し「やらせ」的な内容を含んでいるかもしれないが、実用的、アメリカ市民が明日立ち上がるに十分な意義のある、ムーアの最高傑作なのかもしれない。

kojiroh

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