『REC 2』(2009年、スペイン)―8.5点。 POVの新領域ゾンビホラー


『REC 2』(2009年、スペイン)―85min
監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
脚本:ジャウマ・バラゲロ、マヌ・ディアス、パコ・プラサ
出演:ジョナサン・メヨール、オスカル・サンチェス・サフラ、アリエル・カサス、アレハンドロ・カサセカ、パブロ・ロッソ、ペプ・モリナ、マヌエラ・ベラスコ etc

【点数】 ★★★★★★★★☆/ 8.5点

スペイン産のPOVゾンビ映画『REC』に衝撃を受けたので、その続編であるREC2も見ることにした。続編も評判がよかったので期待に胸を膨らませてレンタルショップへ駆け込んで鑑賞。

驚くことに、2年経っているにも関わらず、前作と同じ時系列の続編。前作のエンディングから本作の物語は始まる。ノリのいいロック音楽が響き、前作をそのまま思い出す。


◎あらすじ
人間を凶暴化させる謎の病原菌の感染で多くの犠牲者を出し、完全隔離されたアパート。やがて、そこへ、ある特命を受けた医師とSWATチームが突入し、内部調査を敢行。それぞれヘルメットにCCDカメラを装着し、感染の元凶があると思しき最上階を目指していく。しかし、そんな彼らを待ち受けていたものは、暗闇から現われる感染者たちの絶え間ない襲撃と、逃げ場のない未曾有の生き地獄だった……。(All cinemaより引用)

冒頭からいきなりアパートへ突入。前作のようなじれったく退屈な「静」の序章はなく、いきなり危険なフラグが立ち、絶望へと突き進んでゆく。どこから何が出てくるかわからず、前作以上に露骨な「何か」が暗闇のアパートでライトを頼りに任務を遂行する男たちに迫ってくる緊張感にはドキドキもの。

圧巻なのが、今回のPOVによる縛りをきちんと守りつつも、SWAT隊員個人のカメラを駆使し、POVマルチカムによる迫力ある映像を可能にした部分。さらには充電切れや、カメラの故障など、そうしたカメラの切り替えによって複数の視点を可能にしたことには驚いた。誰かが過去に挑んだかもしれないが、こんな本格的なゾンビホラー映画に導入して完成させたことは、POVホラーの新領域じゃないかと思う。

ちょっとネタバレになるが、まったく違う視点の子供たちのいたずらで進入したりと、前作と違う点はとにかくこの複数の視点だ。POVでは不可能であった多重な角度からストーリーを追うことを可能にした。このアイディアには脱帽。


新キャラの神父が登場し、本作ではアクション性と、さらには宗教的な悪魔祓いのようなオカルトホラー色が強くなっているが、部隊のアパート、そして最上階の不気味さは相変わらず怖い。

さらにネタバレになるが、
ジェニフェールの父親が再登場したり、前作のアンヘラさんも再登場!とりあえず同じ舞台で、前作のキャラが微妙に出てくるので興奮します。そこに何か違和感を感じつつも……そのせいで結末の展開が少し読めたりも……。

まとめると前作以上に迫力あるアクションが見もので、こだわりを増したPOVの手法には拍手。がしかし、オカルトの色が増えてしまい、その辺が感染系ホラーを期待すると少し興ざめ感がある。病原菌によるホラー以上に、とりつかれた系の怖さに変わってしまい、前作のような凶暴化の謎に迫るサスペンス要素がないのだ。

その辺がちょっと残念であるが、作品全体を漂う緊張感と絶望感はやはり圧巻であり、前作以上に手の込んだPOVゾンビ映画であることは間違いない。

kojiroh

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