『NANA』(2005年、日本)―6.5点。豪華キャストによる雰囲気見事なコミック映画


『NANA』(2005年、日本)―114min
監督:大谷健太郎
脚本:大谷健太郎、浅野妙子
出演者:中島美嘉、宮崎あおい、 松田龍平、成宮寛貴、平岡祐太、丸山智己、松山ケンイチ、玉山鉄二、サエコ、伊藤由奈  etc

【点数】 ★★★★★★☆☆☆/ 6.5点

社会現象を巻きおこす話題となった人気漫画NANAの映画。ちょっと昔ながら、レンタル屋でビデオを探していたらなんか目に付いたので、今さらながら鑑賞してみることに。

中島美嘉と宮崎あおいが主演し、中島美嘉が歌った主題歌『GLAMOROUS SKY』は原作者の矢沢あいが作詞、L’Arc〜en〜Cielのhydeがメンバー初の楽曲提供による作曲・プロデュースが話題になり、大ヒットを記録したこともあり、一度は見て追うこと、この手の映画は筆者の趣味ではないが、意外と面白かった。


◎あらすじ
小松奈々は、彼氏と一緒にいたいがために東京へやってきた。大崎ナナは、歌で成功したい夢を抱えて東京へやってきた。新幹線の隣同士に座った2人の「ナナ」は、偶然、引越し先の部屋で鉢合わせし、一緒に暮らすことになる。趣味も性格も正反対の2人の共同生活が始まった。ナナは新しいバンドメンバーを加え、昔の仲間とバンド活動を再開する……。(Goo映画より引用)

筆者は原作を読んだことがないので、先入観なしで楽しめた。
なんとなくだが原作の雰囲気は知っているので、それを考えるとこの映像化はキャラとキャストの吊り合いであったり、美術の雰囲気であったり、世界観はなかなか忠実にできていて完成度が高い気がした。


中島美嘉のロックな化粧とルックスでタバコをふかしつつ、電車の中で二人のナナが出会うシーンなどはその凸凹っぷりもさることながら、印象に残っているシーンだ。ライブであったり、音楽の道を歩む大崎ナナの姿はやはりカッコイイ。


真っ白な白塗りの家にロックなにーちゃんねーちゃんが集まる家のシーンもクールだと思った。純粋な若者の青春映画としても面白いし、なにより登場人物の多様さ、そのキャストの豪華さは、今ではもはや実現不可能だと思えるほど。

松田龍平、松山ケンイチ、成宮、玉山、さらにサエコまで出ているとは驚き。今となってはかもしれないが、出演者がみんな当たりすぎ。そして主題歌までラルクのHydeとか、奇跡的なメンツで作られた秀逸なコミック映画であることは疑いようが無い。

脚本的にはやはり完結的な物語ではなく、シリーズモノを連想させるないようなんで、エンディングには少し微妙なところがあり、テレビドラマ的ではある。が、この世界観と豪華出演陣、Hydeの名曲を拝むだけでも見る価値は十分にある一本であろう。

kojiroh

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中