『クローバーフィールド』(2008年、アメリカ)―6.5点。怪獣パニックPOV映画という新領域


『クローバーフィールド』(2008年、アメリカ)―85min
監督:マット・リーヴス
脚本:ドリュー・ゴダード
出演者:マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、オデット・ユーストマン、リジー・キャプラン、ジェシカ・ルーカス、T・J・ミラー etc

【点数】 ★★★★★★☆☆☆/ 6.5点

ハリウッド映画ながら比較的少ない予算と、POVによるフェイクドキュメンタリーの形式で作られてヒットを記録した新鋭的娯楽映画の大作。クソ映画としても評判のいい一作を筆者はレンタルにて鑑賞。

所感、ずばりゴジラ系怪獣映画×宇宙戦争系パニック映画×『ブレアウィッチ』系POV映画。こう言えば分かりやすいかもしれない。


◎あらすじ
ニューヨーク、マンハッタン。ある夜、仕事で管理職への就任が決まり日本へ栄転となったロブを祝うため、アパートの一室で送別パーティーが開かれていた。ところがそのさなか、外で突然爆音が響き渡る。ロブたちが屋上へ出てみると、街の一部で爆発炎上している凄惨な光景が広がっていた。さらに、間もなくその惨禍は彼らにも及び、一瞬にして街一帯がパニック状態となる。そして、人々はこの事態を引き起こした元凶でおよそ地球上には存在し得ない巨大な怪物を目の当たりにするのだった…。(All cinemaより引用)

退屈な冒頭のごちゃごちゃと、突如として襲い来るパニックには、『宇宙戦争』を彷彿させる。なんでこの事件にこの主人公たちを選んだのか、なかなか微妙な登場人物たち。ぐだぐだになる人間関係がなんか笑えるようで、このような大スペクタクルにしてはしょぼい主役だとも……。


しかし自由の女神の首が振り落とされるシーンや、怪獣が暴れ周り、ブルックリン橋が落ちるシーンなど、なかなか大迫力でアイディアも面白い。ニューヨークがここまで盛大に破壊されるとは。

どこかであったような設定、逃げ惑う人々のパニック感などはどこかで見たような既視感を覚えるが、だがそれをこの手法で、さらには怪獣映画のように仕上げた点は、B級であるが非常に新鮮で楽しめた。

結局、「あれ」がなんであったか分からずにストーリーは終わる。後味は悪く、「その後、一体どうなったの?笑」と突っ込みたくなってしょうがない。政府の陰謀? 超常現象? それっぽいフラグを立てておきながら観客を放置プレー。そんなダメ映画なんだがそのクソ路線をPOVという方法で革新的に描いたことは、本作が観るに値する映画である大きな要因だ。


最後の自画撮りのところまで、そっくりそのままブレアウィッチの手法で、パロディ的にも思えるが、この大スペクタクルを舞台にPOV映画にしたことはマニアにはたまらない一作であろう。

kojiroh

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中