『ファイナル・デッドブリッジ』(2011年、アメリカ)―92min
監督:スティーヴン・クォーレ
脚本:エリック・ハイセラー
出演:ニコラス・ダゴスト、エマ・ベル、マイルズ・フィッシャー、アーレン・エスカーペタ、デヴィッド・ケックナー、トニー・トッドetc
【点数】 ★★★★★★★★☆☆/ 8.0点
ファイナル・デスティネーション シリーズの第五弾。
アクションホラーというかスプラッターの人気シリーズ最新作。
筆者は映画の予告編を見てB級ホラーなクソ映画の臭いをぷんぷん感じ、面白そうだと思ってレンタルした見た。特に有名なシリーズものだとは知らなかっただが、初めて見た『ファイナル・ディスティネーション』シリーズだったので、非常に新鮮で面白く感じた。
◎あらすじ
主人公のサムたちは会社の研修旅行の中、工事が続いている巨大な吊り橋をバスで渡ろうとしていた。 その瞬間、サムは自然災害により突如として橋が崩れ落ち、同僚や上司が次々と死んでいく凄惨な予知夢を見る。 パニックに陥ったサムは周りに危険を知らせると、恋人モリーを連れ橋から避難、彼らを含め8人の社員が奇跡的に事故から生き延びる。 ところが、それは新たな惨劇の始まりであった・・・。<Wikiより引用>
トントン拍子で話が進む。お決まりのパターンでバスで予知夢を見る。しかしブリッジ崩壊の迫力はかなり大スペクタクルで一見の価値ありだと主タ。3D映画であったためか、奥行きのある映像が冒頭から楽しめた。
橋が崩れ落ちてみんな体ぐちゃぐちゃになって死んでゆく。
再現してはいけない人体破壊シーンに、こんなポップな映画が挑んでいることが目新しかった。この残酷な自然災害的なスプラッターな殺戮は、グロいが笑える。
が、間一髪で難を逃れる。しかし死のフラグは順番にやってくる……このベタなようでユニークなシチュエーション映画が、初めて見ると新鮮。
次死ぬ奴は誰か?
どうやって死ぬのか?
という嫌な予感がB級映画な流れで次々と死亡フラグが立ち始めるベタというかお決まりのパターンは緊張感があるし、何より笑える。
目を背けたくなるような残酷な死に方、特に本作ではレーシックのレーザーで焼け死ぬセクシー美女のシーンなどが印象大。
しかし残酷でありつつアメリカらしい馬鹿さがどこかある。ギャグとも思えるほどに。そしてよくここまで馬鹿な殺害方法を思いつけたなと感心できるほど。
他にも中華系SPAでの針治療など、題材的にも現代的な社会への風刺的なものがある気がした。それにしても「なんでそんなネジが外れたり、モノが勝手に落ちるの?w」と突っ込みたくてしょうがなくなる。
特にトニー・トッドの検死員が味がある。
シリーズでずっと出ているようだが、勿体つけて死神宣告をする彼の姿が陳腐なようでB級クソ映画の死亡フラグとしては最高のエッセンスになっていると思う。マジなようで笑えるこのテンションがいいのだ。
てわけでスプラッター要素ありつつ爆笑できる、なかなか類稀なこの映画に興奮した。過去の「ファイナルディスティネーション」シリーズも全部見てみたいという気分になる。
でもやっぱり、この手のシリーズは最初に見たのが一番インパクトあるのでマンネリ化するんだろうなと、まあ初めて見たので好評価と言う次第。
kojiroh