『ソウ』(2004年、アメリカ)―7.0点、ゼロ年代を代表するサスペンスホラー


『ソウ』(2004年、アメリカ)―103min
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル(原案:ジェームズ・ワン)
出演:ケアリー・エルウェズ、ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター、リー・ワネル etc

【点数】 ★★★★★★★☆☆☆/ 7.0点

サンダス映画祭で絶賛されるや否や、世界中でスリラーサスペンスの旋風を巻き起こした人気シリーズの原点・『ソウ』。若手のジェームズ・ワンの才気を見せ付けた傑作として語られる本作を、ここに来てようやく筆者もレンタル鑑賞。

ずばり、シチュエーションムービーと猟奇殺人犯ジグソウのカリスマ性が抜けている秀作であった。

「Game over, you still alive」
◎あらすじ
薄汚れた広いバスルームで目を覚ました2人の男、ゴードンとアダム。彼らはそれぞれ対角線上の壁に足首を鎖で繋がれた状態でそこに閉じ込められていた。2人の間には拳銃で頭を撃ち抜かれた自殺死体が。ほかにはレコーダー、マイクロテープ、一発の銃弾、タバコ2本、着信専用携帯電話、そして2本のノコギリ。状況がまるで呑み込めず錯乱する2人に、「6時間以内に目の前の男を殺すか、2人とも死ぬかだ」というメッセージが告げられる…。その頃タップ刑事は“ジグソウ”を追っていた。ジグソウが仕掛ける残忍な“ゲーム”で次々と被害者が出ていたのだった…。<Allcinema>

低予算で作られたと思えないほどよくできている。シチュエーション・ホラーなのだが、小道具の使い方から密室の心理戦、主人公の過去とジグソウを追う刑事の複数の視点が交錯してゆくところが完成度の高さを物語る。


黒人の刑事と中国系の刑事コンビがジグソウを追う。
監督自身が中華系であるのも影響してか、本作の登場する人種の多様性もなにやらアメリカを象徴しているようで面白い。

リー・ワネルの脚本と出演がなかなか味がある。
チェーンソウ、ジグソウ、SAW。タイトルにも深い意味と、製作者の思い入れを感じる。ジグソウパズルを解くかのようにGAMEをPlayする。いかにも現代的な猟奇殺人を交えたサスペンスだ。

スプラッター&拷問映画的な痛さもあるが、それ以上にサスペンス性がいいのだ。

本作は基本、ネタバレ系映画だ。オチが分かると面白くないので、批評を書くにもそんなに語ることはないかもしれない。ただただ意表を突く展開。スイリッシュな猟奇殺人犯ジグソウのカリスマ性が、熱狂的なファンを生むことも十分頷ける。その意味ではホラー映画史に残る「カリスマ」だ。羊たちの沈黙のレクター博士、ムカデ人間のハイター博士etcに並ぶ。

どんでん返し、特にラストの展開は予想できなかった。
と言いつつも個人的にはこの手のシチュエーション映画はあまり趣味ではない。だが、ラストシーンの秀逸さは、この手のサスペンスホラーの歴史の残る名作であることは疑いようが無いデキであろう。

kojiroh

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