『スカイライン-征服-』(2010年、アメリカ)―94min
監督:コリン・ストラウス 、グレッグ・ストラウス
脚本:ジョシュア・コーズ、リアム・オドネル
出演:エリック・バルフォー、スコッティー・トンプソン、ブリタニー・ダニエル etc
【点数】 ★★★★★★☆☆☆☆/ 6.0点
『世界侵略:LA決戦』と同時期に制作されて、内容的にも酷似しているとのことで訴訟問題にもなっている話題のクソ映画。
予算は『世界侵略~』の1/10にも関わらず、色んな過去のパニック侵略映画のパロディというかパクリの寄せ集めのような内容にクソ映画通な人は絶賛する映画を筆者もレンタルにて鑑賞。
◎あらすじ
ある日、ロサンジェルス上空にいくつもの巨大な飛行物体が飛来する。そこから発せられた青い光は人類を次々と吸い上げていった。さらに、巨大飛行物体から大量の巨大生物が放たれ、人々を次々と襲い始めた。為す術なく逃げまどう人類。やがて、ようやく軍隊が現われ、必死の抵抗を試みるが…。<ALLcinemaより引用>
ふーむ、ヴィジュアルイメージはカッコイイね。ハイセンスな青い光と字体。んで最後の音楽もクールだね。
この屋上からの青い閃光がとどろくシーンはわりと見もの。
まあしかし、ほんとにオリジナリティ0。あらゆるエイリアン、侵略系の映画のパクリと言うかもはやパロディ。
誕生日パーティーの盛り上がりから急展開でパニックに陥るところなんかは『黒バーフィールド』のオマージュだし、エイリアンの造詣なんかも、飛行機が突っ込んで爆破するとこなんかも、もろ『インディペンデンス・デイ』。宇宙人ミュータントが部屋の中を探るシーンなんかはもろ『宇宙戦争』。
ヘリの墜落シーンはなんだろうね、「ブラックホーク~』なのか、『クローバーフィールド』のラストだろうか、とにかく既視感あるシーンが多くて笑えた。
しかし驚くべきは、この主人公たちは脱出しようとするが、結局のところビルからほぼ一歩も別の場所に移動してねえ! 部屋と屋上と駐車場と、ちょっと屋外、あとはThe end的な、全然動いてないな。この手の侵略映画にしては引きこもり過ぎである。
軍人が主役だった『LA決戦』とはまったく別で、ごく普通の少しリッチな庶民の視点で侵略パニックが動く。まあこの視点の置き方が独自性あるかもしれないが、『クローバーフィールド』的でもあるし、ぶっちゃけ庶民が視点なので、そんなに目新しく面白い状況に追い込まれるわけないのでストーリーとして面白みはあんまりないが、ある種の現実感はあるかもしれない。
だが結局、青い光で惹かれるあのバーサーカー状態はなんだったのだろうか?感染?洗脳?結局、何も分からず、何も解決せず、ただ征服されましたというマジで身も蓋もないお話。(ネタバレ?w)
しかし鑑賞後に突込みを乱打できる映画こそ、クソ映画の殿堂なのかもしれない。つーかボス気取りだったテリーが死ぬのあっけなすぎ。んでその後出てくるボス気取りのおっさんって誰?w あと最後の最後に今更目覚めてどうすんだよ?笑 とにかく笑った。
ぶっちゃけそこまでよくできているわけでもないし、退屈でもあり、すっごい子供騙しです。過去の名作のパロディとしか思えないが、でもマジでやろうとしている心構えには笑えます。なぜか愛せるクソ映画でした。
あと9億円足らずでこんな大スペクタクルっぽい映画を作れた点を評価したいと思います。+0.5点。てことで。
kojiroh
見てはいけない青い光がブルーライトとかチェインコフ光を連想するよ
見ては駄目な青い光がブルーライトとかチェインコフ光を思い出すよ
見てはアウトな青い光をブルーライトとかチェインコフ光をイメージするよ