『アルゴ』(2012年、アメリカ)―7.5点。フェイク映画のドキュメンタリー映画大作

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『アルゴ』(2012年、アメリカ)―120min
監督:ベン・アフレック
脚本:クリス・テリオ
出演:ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、クレア・デュヴァル、ジョン・グッドマン、マイケル・パークス、テイラー・シリング、カイル・チャンドラーetc

【点数】 ★★★★★★★☆☆/ 7.5点
※リアルタイム映画批評

『パールハーバー』のベン・アフレックが、監督のほか製作・主演も務め、イランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦を描いた話題のサスペンスドラマ『アルゴ』。筆者は予告編と評判のよさを見て惹かれ、

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●あらすじ
1979年11月4日、イラン革命が激化するテヘランで過激派がアメリカ大使館を占拠する。52人が人質になるが、混乱の中、6人のアメリカ人が自力で脱出。カナダ大使の自宅に身を潜める。CIAで人質救出を専門とするトニー・メンデスは、6人を安全に国外へ脱出させるため、大胆不敵な作戦を立案。「アルゴ」という架空のSF映画を企画し、6人をその撮影スタッフに偽装して出国させようとする。<映画.comより>

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冒頭、イランと英米の関係性の開設の直後、
一転して緊張感ある米国領事館への突入シーンへ。
『チェ』二部作をも彷彿させるような実話ベースの物語。実際のニュースのような映像と、ぶれるドキュメンタリーのようなカメラによって最初から最後までフルテンションで突っ走る。二時間という時間はあっという間に過ぎて、純粋に面白かった。

ベン・アフレック監督・主演と、彼の才気を感じるすごい映画。
細かいカットでいくつもの視点が交錯し、いつ一発触発するか分からないテンションが快感でもある。
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脇役の2人のプロデューサーもコミカルで冴えている。
緊張感が本当にお見事。さらにテーマ性としても意義がある。イランとアメリカの関係の勉強にもなる。中東について見解を広げるためにも見るべき映画かもしれない。

とにかくみんな必死である。
特に最後の検問で、絵コンテを必死に解説するシーンは面白いし、シリアスなんだが笑える。

ただ、やはりハリウッド的な、ありえない偶然やギリギリの脱出を演じる描写がくどすぎて少し興ざめではあった。チケットのキャンセルのギリギリでの回避であったり、電話のコール、さらには最後の飛行機との見えないカーチェイスまで、あまりにも茶番じみていた。むしろ蛇足に近い。まあだからこそ実話ベースのシリアスサスペンスが、一般的なエンタメ作品として公開されるに至った所以なのだと思うが。

まあ予告編ほどポップではなく、期待以上にはならなかったのがちょい残念なところ。フェイク映画を作って脱出させるってネタが良くも悪くも本作の全てであるので。

だが取り扱う題材から構成まで、完成度の高い一作であることは間違いない。

kojiroh

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