『インセプション』(2010年、アメリカ)―85点、オールスター集結の完璧なノーラン映画


『インセプション』(2010年、アメリカ)―148min
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディ etc

【点数】 ★★★★★★★★☆/ 8.5点

レオナルドディカプリオ主演、渡辺謙も出演、監督はクリストファー・ノーラン。これで面白くなかったら詐欺だろうというほどオールスター勢ぞろいのサスペンスアクション大作『インセプション』。

IMDBなど批評サイトで常に高得点を取得し、圧倒的な支持を集めている、10年度以降を代表する傑作と名高い。
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筆者はB747の機内の画面で初めて鑑賞し、その後レンタルでも再鑑賞した。

◎あらすじ
他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。しかし、今や国際指名手配犯として、またこの世を去った妻モルの殺害容疑者として逃亡の身となり、大切なものすべてを失うこととなっていた。そんなコブに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。成功すれば、再び幸せな人生を取り戻すことができる。しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった…。<allcinema>

ノーランが10年ごしに構想を練っていたオリジナル脚本。
うーん、とにかく奇抜なアイディアが見事に具現化されていて素晴らしい。
「夢」の世界の話ながらも、その異空間でのアクション映画にもなっている。さらには豪華キャスト。渡辺謙の存在感も冴えている。
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1.6億ドル、つまり140億円ほどの制作費。このキャストとCGで再現された夢の世界は見応えがある。
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複雑に絡み合う夢の世界が視点を何重にもして、常に見るものを惑わす。
ケン渡辺の名演とディカプリオのコンビがこういったノーランの精神世界を交えたSFチックな舞台で観れることは奇跡に等しい。ディカプリオも熱演で、『ディパーテッド』以上の緊張感ある役が非常に味がある。奥さん役のマリオン・コティヤールもミステリアスで美しい。

他にも、エレンペイジと一緒に夢の世界を歩き、地面が垂直になるシーンなど印象深い。
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「アイディアを受けこむ」ということからここまで精神世界のエンターテイメントに昇華できるたことには脱帽であります。最後の謎を呼ぶ結末の解釈も見た後に考えさせる余韻を残す。計算しつくされた一作である。

また本作が挑む陰謀、エネルギー革命を先に見据えたような、「インセプション」というミッションにも、なにやらフィクションとは思えぬような現代社会のリアルな風刺を感じる。

色々と書きたいことが沢山ある映画ではあるが、最も個人的に面白いのは、ラストシーンの解釈であろう。何重にも張りめぐらされた伏線やヒントの数々によって、観客それぞれにより、何通りもの解釈が楽しめる。
どこからがインセプションだったのか?
そもそも最初から最後まで、インセプションだったのか?
とにかく何度も観て謎を探りたくなる。
数々の伏線が仕込まれている計算深い一作なのだ。

こうした複雑な精神世界を具現化し、結末を観客に考えさせるような映画を、アメリカのエンタメ映画のカテゴリに見事に入れて商業的な娯楽性にも応えられる映画にしたことは、まさにノーラン監督の才気の賜物であろう。

kojiroh

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