『不夜城』(1998年、日本)―65点.90年代後半、魅惑の歌舞伎町


『不夜城』(1998年、日本)―122min
監督:リー・チーガイ
脚本:リー・チーガイ、野沢尚
原作:馳星周
出演:金城武、山本未來、椎名桔平 etc

【点数】 ★★★★★★☆☆☆/ 6.5点

馳星周のデビュー作であり、ヒットを記録し映画化した作品。
金城武など、今で見ると豪華キャストが集結した一作を、筆者は最近登録してハマっている月額980円のHuluというサイトで鑑賞した。

原作のファンであっただけに、忠実に映画化していて感心した所感。
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◎あらすじ
湾人と日本人のハーフである劉健一は歌舞伎町で故買屋をしている。ある日、かつての相棒、呉富春が歌舞伎町に舞い戻ってくる。上海マフィアの幹部を殺して逃亡していたのだ。噂を聞きつけた上海マフィアのボスは健一に富春を探し出すように命じる。そんな健一の前に“富春を売りたい”という謎の美女が現れる……。
<allcinema>

バンコク、マニラ、香港、そして歌舞伎町。アジア最大の歓楽街。
夜の街、眠らぬ街、やくざ、チンピラ、危機的状況下での男と女。
まるで香港映画を観ているかのような歌舞伎町と中国人、原作通りの再現。興味深い。
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うーんしかし、前半のスピード感や雰囲気はいいけど、後半はわりとグダグダ。

特に原作を知っている筆者としてしては本作の再現はちょっと微妙、暗黒小説のダークさがちょいパワー不足。

やっぱ主演の山本未来は役不足かなと。
金城武の演技もちょい技巧不足、てか日本語に違和感あり。ま、かっこよくタバコを常にふかし続ける美男子の姿は絵になるし好きなんだが。

それよりも、助演、脇役がなかなか主演以上に輝いている。
椎名桔平の長髪の怪演はファンなら見逃せない。
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エリック・ツオンも『インファナル~』のファンなら思わずクスり。
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ユアンチェンクアイ。中国語のドスの効いた発音がとにかく面白い。

あと冒頭に原作者の馳星周がちょい役で出演しているとこなんかもニヤリ。
B’Zの主題かも、微妙に世界観違う気がするが、豪華だなと思った。

やはり90年代後半の歌舞伎町をフィルムに納めたことに、本作の大きな意義があると思う。飛び交う北京語、中国人、タイ人、様々な人種が犯罪組織を作り裏経済を作っている歌舞伎町の実態をハードボイルドかつスタイリッシュに描いていた。(特に前半)

完成度は低いけど、遊びがきいてたり、音楽も雰囲気がある。とにかくもう今ではフィルムに収めることができないであろう、昔のアングラな歌舞伎町の姿を描いた映画であることを評価したい一作である。

kojiroh

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