『ワールド・ウォーZ』(2013年、アメリカ)―75点。最強Zombi戦争、大スペクタクル傑作

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『ワールド・ウォー・Z』(2012年、アメリカ)―116min
監督:マーク・フォースター
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン、ドリュー・ゴダード、デイモン・リンデロフ
原作:マックス・ブルックス『WORLD WAR Z』
出演:ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス、ダニエラ・ケルテス、ファナ・モコエナ etc

【点数】 ★★★★★★★☆☆/ 7.5点
*リアルタイム映画評

1996年、インディペンデンスデイ
2003年、宇宙戦争
2007年、クローバーフィールド
2011年、世界侵略LA決戦。
…そして2013年。今年もまた、クソ映画の季節がやってきた!

新たなる伝説を!新たなる1ページを胸に刻み込め!
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「007 慰めの報酬」「ネバーランド」のマーク・フォースター監督が、マックス・ブルックスのベストセラー小説を映画化した一大スペクタクル。ブラットピッド主演、世界中でヒットした原作をもとに、ファミリー向け映画としても見れる、超大作に仕上がっていそう。

製作費は2億ドル。これはクソ映画であることは間違いないが、迫力あるクソ中のクソ映画で、友人と一緒に鑑賞するには楽しい映画ではないか。映画人同盟の誘いもあり、筆者はクソ映画の聖地・新宿ミラノ座へ足を運んだ。

◎あらすじ
突如発生した謎のウィルスが瞬く間に世界中へと広がり、各国の政府や軍隊が崩壊状態に陥る。元国連捜査官で、伝染病の調査や紛争国での調停役を務めた経験をもつジェリーは、旧知の仲の国連事務次官ティエリーに呼び出され、ワクチン開発の情報収集のため各国をめぐる調査隊に同行するよう依頼される。ジェリーは妻と娘2人を安全な国連指揮艦の空母にかくまってもらうことを条件に依頼を引き受け、ウィルスの謎を解明するため混乱する世界へ旅立つ。
<映画.comより>

無駄な家族場面が極力なく、情を見せる場面が少なく、そこが宇宙戦争とは違い、手に汗握った。
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速攻で世界がキナ臭いにおいに包まれる。
予想通りのベタベタな大混乱が速攻でやってくる。
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とにかく冒頭10分でもう物語が動き出す、そのスピード感は素晴らしいと思った。

トラック衝突シーンはベタすぎてなかなか笑えた。もうフラグ立っちゃうんだ?w 宇宙戦争もそうだが、家族団らん、車の中で、その突然のパニックが起きる。

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2013-08-21_142312周りのことそっちのけで車で逃げだす主人公家族の自己中な感じもなんだかいい。宇宙戦争的。世界は無秩序と化す、10秒で「Z」になる。なるほど、World war Zはゾンビ世界大戦か。

全体的に、自分がPlanBで買い取って作っている映画だからか、全般的にブラピのイケメンっぷりがかなり目立つ。顔のアップのシーンとか大いし、とにかくキレ者すぎるジェリー・レイン。あの混乱の中、よくいろいろと観察いてゾンビの弱点、謎を解き明かせるなと感心するほど。そんなとこがクソ映画らしい。

ヒロインはいるようでいない。奥さんの存在感も薄すぎ、全般的に家族の存在感が薄くて、かなりドライ。でもそれが無駄がなくて、ゾンビ映画を楽しみたい人にはいい。

舞台設定も豪華。世界である。原作に比べると取り上げ方がしょぼくはあるが、韓国、そしてイスラエル。ゾンビの謎を解くべき、ブラピは飛び回り、相棒の女性を救う。感染を防ぐために切断するシーンも痛々しいが、全般的に過去のゾンビ映画へのオマージュ、というか既視感を感じさせる作り。

だがやはり製作費が200億近いこともあり、大画面で見るとかなり迫力がある。
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ゾンビが最強すぎるてチームワークもすごくて笑えるのだが、まさか壁を乗り越えるとは!笑えるぜこりゃ!

あと音楽もいい。現代的な重鎮なテクノ感がクールで作風に合っている。
クソ映画ではあるが、筆者は本作の規模のデカさと、センス、そしてスピード感を評価したい。

一緒に鑑賞した映画人・マルクス氏も、クソ映画特有の一瞬で終わるベタベタなスペクタクルシーンを、だらだらとやらずに、観客の飽きる前にスピーディーに終わらせ、また次の目玉シーンを何発も出し、飽きる前に映画を幕引きさせた点がよかったと曰く。

筆者も同感で、たとえば「世界侵略LA決戦」のヘリコプター墜落シーンのような目玉シーンに匹敵する場面を、非常にスピーディーにカットし、余計な余韻やベタな感動シーンや家族のだんらんを極力、カットし、家族愛がどうのこうのよりも、ゾンビ映画として迫力あるアクション、パニックシーンを次々と投入し、素早いカットで最後まで緊張感持って進めていった印象がある。

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飛行機にまで迫るゾンビ。無敵すぎる。一匹いたらもうGame Over

終わりにしても、中だるみしたり、中途半端な感動シーンは最小限で、ドキュメンタリーテイストですっきりと、かつ次回作を彷彿させる期待感と共に、まだまだ戦いは続く!Fin。と終わらせてくれて非常に後味がよかった。

まあ原作と比較すると色々とつっこみもあるのだろう。

さらに本作のゾンビは異常なほど強い。
筆者が見た過去のゾンビ映画と比較すると、おそらく過去最強レベルである。
この強さがかなり興ざめ感もあるが、まあ今までないほど強いものを表現したところを評価したいなと。今までにない映像体験と言うと褒めすぎだろうが、総括するとスピード感、センス、過去のゾンビ映画&パニック映画もろもろのいいとこ取りのようなシーンを乱射しつつ、一本で2時間以内に収めた本作は、個人的には傑作クソ映画であった。

PS_大傑作と称される原作。文庫版も登場していた。

kojiroh

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