『パシフィック・リム』(2013年、アメリカ)―80点。空前のスペクタクル・怪獣(カイジュウ)オタク映画

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『パシフィック・リム』(2013年、アメリカ)―131min
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム、ギレルモ・デル・トロ
原案:トラヴィス・ビーチャム
製作:ジョン・ジャッシニ、メアリー・ペアレント、トーマス・タル
音楽:ラミン・ジャヴァディ
出演者:チャーリー・ハナム、菊地凛子、イドリス・エルバ、チャーリー・デイ、ロバート・カジンスキー、マックス・マルティーニ、ロン・パールマン、芦田愛菜 etc
【点数】 ★★★★★★★★☆☆/ 8.0点

*リアルタイム映画評

――Pacific Rim
この夏、三大クソ映画のグランプリと言っても過言ではない超大作。
制作費1.9億US$。
スペシャルサンクスにジェームス。キャメロンも名を連ねる。
菊池凛子がヒロイン、日本のカイジュウ映画からの影響で生み出された、『クローバーフィールド』以来、最高のハリウッド製、カイジュウクソ映画到来か!?こりゃスペクタクルだと筆者は劇場でようやく鑑賞した。

●あらすじ
ある日、太平洋の深海から突如巨大な生命体が出現した。“KAIJU”と名付けられた彼らは、大都市を次々と襲撃して容赦ない破壊を繰り返し、人類は滅亡の危機を迎える。そこで人類は世界中の英知を結集し、人型巨大兵器“イェーガー”を開発する。その操縦は2人のパイロットによって行われるが、イェーガーの能力を引き出すためには、パイロット同士の心を高い次元でシンクロさせる必要があった。当初は優勢を誇ったイェーガーだったが、出現するたびにパワーを増していくKAIJUたちの前に次第に苦戦を強いられていく。そんな中、かつてKAIJUとのバトルで兄を失い、失意のうちに戦線を離脱した名パイロット、ローリーが復帰を決意する。彼が乗る旧式イェーガー“ジプシー・デンジャー”の修復に当たるのは日本人研究者の森マコ。幼い頃にKAIJUに家族を殺された悲しい記憶に苦しめられていた。やがて彼女はローリーとの相性を買われ、ジプシー・デンジャーのパイロットに大抜擢されるのだったが…。
<Allcinemaより引用>

最初は、ちょっと面食らった。
あまりSFのロボットアクションなんて筆者の趣味ではないし、ニュース映像と共に、イエーガー、ってか「ゼノギアス」のギアとか、フロントミッションシリーズのゲームに出てきそうな人型ロボットは、日本の名作ゲームのパクリにしか見えなくてそんなに盛り上がらなかった。迫力とか音響はすごいが。2013-10-02_202218
主役の男女2人、菊池凛子がこんな大作で主演とは・・・。

2013-10-02_205145いや、すげえ出世。あげまんなんだなと。でもこの2人がどうして精神的に共鳴しあうことができるのか、なんか腑に落ちない。単に白人西洋人と「やまとなでしこ」な日本人をくっつけてアクションさせたかっただけじゃね?・・・そう思えるほど薄っぺらい。
どこかにありそうな人間模様。
なんだこれ、どこのゲームのシチュエーションだ?
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2人で操縦する必要ってのもなんかねえ、、この操縦室のレイアウトとかも「機動武闘伝Gガンダム」っぽい。

落下されるギア、じゃなかった、イエーガー。これもかっこいいがどっかで見たような。
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しかし今まではアニメでしか見たことなかった映像が実写で、圧倒的な迫力で迫る。
日本のロボットSFの名作にありそうなヴィジュアルのメカが怪獣と盛大に戦う。どこかで見たのか、過去の記憶がうずく。

ゴジラ?ガメラ?キングギドラ?

日本カルチャーへのオマージュむき出して既視感に襲われるが、この規模で実写化するとはっ! その妥協のない姿勢が素晴らしい。菊池凛子がたまに喋る日本語もツボで、どこのゲーム?アニメ?どっかで見たけど思い出せねえ。エヴァだっけ、ガンダムだっけ、最後は「先生愛してます」だと?

薄っぺらいオマージュ。でも、なんでこんなに胸がアツくなるんだっ!きっと自分が過去に触れたSFゲームやアニメのコアを彷彿させるからだろう。溢れんばかりの日本カルチャーへのリスペクトに溢れた大傑作じゃないか。もうどうでもいいや、何をぱくっていようと、これはPacific RIM!!

ドイツ人のラミン・ジャヴァディの音楽も最高。
あのギターはトムモレロだったとは・・・どうりでFuckin coolだと思ったぜ!
重圧なテクノが、物語の緊張感を盛り上げる。手に汗握るバトルを最高に楽しませる。

『クローバーフィールド』も怪獣オタクの実験的な大作だったが、本作はもう、徹底してカイジュウ!メカ!漫画!アニメ、ゲーム!オタク要素をここまでミックスしてごちゃ混ぜにして実写化してくれるとは。

東京を破壊しつくすシーンは、「ゴジラ」で既に描かれていた。
だからこそ、本作は香港を舞台に盛大に暴れたのか?
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徹底的にぶっ壊される香港の町並みが面白い。まさにネオ香港。香港通な筆者的にはかなり楽しめる。オフィスビルにめり込んだデスクの上の振り子が叩かれるシーンなんて、監督の拘りが細部まで描かれていて素晴らしい。

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科学者と闇バイヤー、ハンニバル・チャウとのやり取りも面白い。

溢れんばかりの日本文化への愛情、もはや半和製とも言えるのではないか。

日本がなければこの映画はなかった。既に既存のアニメやカイジュウ映画で描かれていた。しかし、このスケールで、完全実写によって描かれたパシフィックリムは、逆輸入とでもいうのだろうか、とにかく度肝を抜かれた。

ともかく、子供のころに見た『ゴジラ』シリーズ以来の興奮だったかもしれない。僕らが最近失っていた日本のカイジュウ映画の伝統に敬意を示しつつ具現化してくれたことに感謝しなければ・・・ともかくこの夏、最高のクソ映画であり、大満足な所存。

kojiroh

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