『Somewhere』(2010年、アメリカ)―98min
監督:ソフィア・コッポラ
脚本:ソフィア・コッポラ
製作:ソフィア・コッポラ、G・マック・ブラウン、ロマン・コッポラ
音楽:フェニックス
出演者:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング、クリス・ポンティアス etc
【点数】 ★★★★★☆☆☆☆☆/ 5.0点
「ロスト・イン・トランスレーション」「マリー・アントワネット」のソフィア・コッポラ監督が、すさんだセレブ生活を送る映画スターと娘との交遊を描く、最新作にして、2010年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。
前評判は悪いが、ふらっとレンタル屋に置いていたので衝動に駆られて見てしまったが・・・。
<allcinema>
所感、なにこのオナニー映画・・・これがベネチアグランプリって正気か?笑
どうもタランティーノ監督が審査院長で、ソフィアコッポラがモトカノで、未練たらたらで受賞させてしまったとか・・・しかし正気の沙汰とは思えないほど面白くもなんともない陳腐な映画だったので驚く。
すいません、ぶっちゃけ退屈で途中、何度もビデオ停止しました。これを劇場でみたらもっとキレてたと思います(笑
セレブな生活の一面として、FooFightersのMy heroが流れるところで淡々とダンスに興じる女性と怠惰な空っぽの主人公ジョニーのシーンはとても印象的だった。
そこから何かが動き出す・・・みたいな展開なら面白かったんだが、本作はとにかく何も起こらなすぎ。オリジナル脚本とか言っても、ストーリーなんて即興でも作れる程度のお粗末な、あるようでないようなもの。
これを映画と言っていいのか。まあ筋はあるけど、要するに、社会的に成功してセレブの仲間入り、愛車はフェラーリ、遊ぶ女には困っていない、でも、何か足りない、どこかむなしい。そんな男が娘と過ごす時間が、妙に充実して満たされる。それはなぜだろう?・・・っていうことを表現したかったアート作だと思うのだが、ちょっと本作は陳腐で冗長すぎて、あまり汗をかいてない手抜きかなと。
退屈で空虚な日々を描く作品は、文学にしても映画にしても、手抜きの作品が多い。というより製作者自身の日常を描いている部分が多く、それ自身がひねりがなく怠惰な創作であり、受け手にとってもひどく退屈だ。
ラストシーンも、なんかギャグとしか思えないほど安直。
でもセレブシーンでうなるフェラーリとか、セレブシーンはいい映像もあったので、見る価値なしとは思わないが好き嫌いは相当分かれるだろう。8割の人は嫌いだろうが。
とにかくこの作品にグランプリあげちゃいけなかったことだけは疑いようがない。
kojiroh