『インターステラー』(2014年、アメリカ)―85点、ノーラン版「2001年宇宙のたび」


『インターステラ』(2014年、アメリカ)―169min
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
音楽:ハンス・ジマー
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:リー・スミス
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ビル・アーウィン、エレン・バースティン、マット・デイモン、マイケル・ケインetc

【点数】 ★★★★★★★★☆/ 8.5点

※リアルタイム映画評

2014年、巨匠の超大作がまたやってきた!
Interestella
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「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、理論物理学者キップ・ソーン博士のスペース・トラベルに関するワームホール理論を下敷きに描くSF大作。
制作費は1.65億ドル。円安の今は200億円以上の超大作!!
宇宙ものの大作はゼログラビティ以来、それを超えるなにかがありそうだなと、ノーランがどう宇宙を描くのか・・・前知識がほとんどない状態で映画館へ足を運んだ。

◎あらすじ
近未来の地球。環境は加速度的に悪化し、植物の激減と食糧難で人類滅亡の時は確実なものとして迫っていた。そこで人類は、居住可能な新たな惑星を求めて宇宙の彼方に調査隊を送り込むことに。この過酷なミッションに選ばれたのは、元テストパイロットのクーパーや生物学者のアメリアらわずかなクルーのみ。しかしシングルファーザーのクーパーには、15歳の息子トムとまだ幼い娘マーフがいた。このミッションに参加すれば、もはや再会は叶わないだろう。それでも、泣きじゃくるマーフに“必ず帰ってくる”と約束するクーパーだったが…。
<allcinema>

「私の父は農夫だった」
はい、最初から伏線が飛び交います。インセプションやメメント、弟が脚本書いただけあって、ノーラン流の時空の交錯と論理的な伏線がいいですね。
でもちょっとこの世紀末的な世界観の導入に時間がかかりました。
長いですね、3時間近いこの作品は。
もっとはやく人類を救うために宇宙へ行ったらよかったんじゃないでしょうか。

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役者が渋いしどこかで見たことあるような・・・と思ったら、「ウルフ~」でイカレたストックブローカー役でいい演技を見せてくれたマシュー・マコノヒーが主演か!

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さらに「ゼロダーク~」のジェシカ・チャステイン。
うん、こりゃメンツが豪華です。

そして、なんといってもマッドデイモン。彼がいなければ本作は退屈だった。
本作は宇宙へ飛び立つまではわりとだるくて、65点ぐらいっすかね。
でも月面着陸の捏造と過剰な生産主義が終わって食糧危機に直面する地球の世紀末間は、プレッパーの未来みたいで現実味を感じました。

宇宙へ飛び立ち、冬眠して次の星へ向かう。
相対性理論により、地球の年十年が宇宙と別の惑星では驚異的に早くなって父と子供の年が逆転しうるような状況での宇宙飛行はかなりのリアリティがあって、ディティールも細かくて、どっかでみたようなSFのお決まりパターンにも思えるが、これはこれでかなり楽しめました。

何より映画館でみたことが大きい。
キューブリックの「2001年~」もそうだが、宇宙空間の映像を体感するのに、映画館は最高の場所なのだ。暗闇と無音、無重力な雰囲気が映画館で直面できる。

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「2001年~」はかなりの大作でありつつ難解な芸術作品で、テロップも複雑だが、本作は比較的わかりやすい。

キューブリックが省略して描きそうなところをいい意味で大衆的に、かつ相対性理論を用いて描いた、あるいは今のSFの技術力がよりディティールを細かく描くことを可能にしたのかもしれない。

それにしても2001年ではHALが主要なAIだが、本作のTARSは造詣もキャラクターも素晴らしいですね。歩いたり走ったり、自己犠牲をも可能にしたすごいAIです。人工知能が人間の脅威になる時代は来るとは思えないほど。

ネタバレになるのであまりいいませんが、本作はマッドデイモン登場から本格的に面白くなる。もう、2001年のあの絶望感と緊張感が、彼の演技なしにこの映画は面白くならなかったぐらい。

完全にキューブリックの描いた展開とは逆のストーリーなのだが、相対性理論、ブラックホール、それを乗り越えて人間は超人になれるみたいな展開なんすよね、スターチャイルド的な。

とりあえず、ノーラン版、「2001年宇宙のたび」です。

長すぎたから83点ぐらいですかね。本家は超えられないが、マコノヒーの渋い演技と、TARSのキャラとマッドデイモンは必見だと思いました。

kojiroh

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