『ザコンサルタント』(2016年、アメリカ)――128min
監督:ギャヴィン・オコナー
脚本:ビル・ドゥビューク
製作:マーク・ウィリアムズ、リネット・ハウエル・テイラー
出演:ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ、ジョン・バーンサル・・・・etc
【点数】 ★★★★★★★★☆☆/ 8.5点
※リアルタイム映画評
The Accountant
ザコンサルタントという今風な題名と、ベンアフレック主演というテーマに引かれて鑑賞。
ハリウッドありがちなクソ映画だと思って観ましたが、ずばり、想像以上に面白くてびっくりしました。
◎あらすじ
田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーというもう一つの顔があった。そんなウルフにある日、大企業からの財務調査の依頼が舞い込んだ。ウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼はなぜか一方的に打ち切られ、その日からウルフは何者かに命を狙われるようになる。
<映画.com>
王道のハリウッド路線で進むが、何か普通とちがう。
重苦しく、デビットフンチャー監督のようなダークな映像に、寡黙で神経質な主人公の異様なライフスタイルなど、アスペルがー的な人間としての共感を誘える部分もある。
ベンアフレックというと、ユダヤ系で、自分自身もブラックジャックでカウンティングできることで有名なカジノプレイヤーであえるが、そんな彼の超ハマリ役でしょう。
数学の天才。自閉症・・・殺しのプロ。会計術もすぐれており、ガラスを使ってマーカーで計算するシーンのかっこよさは異常でした。こんなアンチヒーロー像をわれわれは待っていたのかもしれない。
月曜日に生まれて、
火曜日に洗礼を受け、
水曜日に結婚して嫁をもらい、
木曜日に病気になった
金曜日に病気が悪くなり危篤
土曜日に死んだ
日曜日には埋められて・・・
ところどころで散りばめられる呪詛のようなキーワードが、主人公の存在を大きくするフラグになっており、正直、すごくよくできた、サスペンスアクションだと思います。
終わり方はかなり雑な気がするのですが、展開のスピード感はかなり興奮しました。
各々の節税・不正会計スキームも、そういう金融な話が好みなわたしにとってはツボ。
また、The会計士シリーズで続編を待望したくなるほど、ベンアフレックの会計士、面白かったです。
kojiroh