『スノーデン』(2016年、アメリカ)――80点。続・シティズンフォー、サイバーサスペンス映画


『スノーデン』(2016年、アメリカ)――135min
監督:オリバー・ストーン
脚本:キーラン・フィッツジェラルド、オリバー・ストーン
原作:ルーク・ハーディング『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実(英語版)』
アナトリー・クチェレナ(英語版)
『Time of the Octopus』
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シャイリーン・ウッドリー、メリッサ・レオ、ザカリー・クイント・・・・etc

【点数】 ★★★★★★★★☆☆/ 8.0点

※リアルタイム映画評

シティズンフォーに続き、見るべき映画としてようやく公開された、エドワード・スノーデンの物語。

ハリウッドを代表する社会派監督オリバー・ストーンが、アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた実話を、ジョセフ・ゴードン=レビット主演で映画化。

◎あらすじ

2013年6月、イギリスのガーディアン誌が報じたスクープにより、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的監視プログラムの存在が発覚する。ガーディアン誌にその情報を提供したのは、アメリカ国家安全保障局NSAの職員である29歳の青年エドワード・スノーデンだった。国を愛する平凡な若者だったスノーデンが、なぜ輝かしいキャリアと幸せな人生を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すまでに至ったのか。テロリストのみならず全世界の個人情報が監視されている事実に危機感を募らせていく過程を、パートナーとしてスノーデンを支え続けたリンゼイ・ミルズとの関係も交えながら描き出す。
<映画.com>

スノーデンの物語は実によくできており、しかも実話であるからこそ驚くべきだと思う。

29歳の彼の人生そのものが、美しいドラマである点が、ドキュメンタリー・シティズンフォーでも感じたが、驚くべく、見るべき内容だと思う。

もちろん、諜報機関のビジネスを、生い立ちからジュネーブ、日本、ハワイ、最後は香港まで駆け抜けていくストーリーは圧巻です。うまくロケで勢いがありました。

サイバー世界での具体的な諜報システムのシーンなどは、実際の生活に照らし合わせると怖くなるほどリアルで、この怖さが本作を優れたサスペンス映画にしている。

トレードマークのルービックキューブも、本当に彼の立ち振る舞いそれ自体が映画的。

ともかく、オリバーストーンがこのような映画を作れて公開できたことが、世界がまだ守られている証拠のように感じられる。だが、警告として成り立つメッセージ性の強い映画だった。

オバマから、さらにトランプ大統領へのアメリカの言及もあり、日本での活動内容もあるので、面白いさ以上に見る価値のある映画だったと感じる次第。

ともかく、アメリカの政治と軍産という存在を強く理解させられる。

それにしても、唯一気になるのが、主演のジョセフゴードンやシャイリーンウッドリーよりも、実物の彼らの方が美男美女で絵になることでしょうか。こればかりは、事実は小説よりも奇なり、という言葉を思い出すばかりであります。

暫定、今年NO.1 社会的に見るべき映画でした。
kojiroh

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