監督 リドリー・スコット
脚本 デヴィッド・スカルパ
原作 ジョン・ピアースン「ゲティ家の身代金」(Painfully Rich: The Outrageous Fortunes and Misfortunes of the Heirs of J. Paul Getty)
出演者 ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグ、チャーリー・プラマー、ティモシー・ハットン、ロマン・デュリス
【点数】 ★★★★★★★★☆☆/ 8.0点
※リアルタイム映画評
2018年5月に劇場で見て、そのままになっていたレビューを拾い上げて再UPします。
1973年に起こったアメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を、「オデッセイ」「グラディエーター」など数々の名作を送り出してきた巨匠リドリー・スコット監督のメガホンで映画化。ゲティ役をケビン・スペイシーが演じて撮影されたが、完成間近にスペイシーがスキャンダルによって降板。クリストファー・プラマーが代役を務めて再撮影が行われ完成した話題作。
◎あらすじ
73年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティの17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイルのもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られたゲティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、世界一の大富豪であるゲティとも対立しながら、誘拐犯と対峙することになる。
<Eiga.comより引用>
ずばり、普通のサスペンスかと思って劇場で鑑賞しましたが、サスペンスの枠を超えて金融映画の要素があり関心しました。
この映画には、ゲティ氏がどのように金持ちになったかディティールが描かれています。
・大金持ちなのにドケチ
・相場より安く買うべく値切る
これを徹底して、結果的に美術品を無数に買い集めています。
原題:All the Money in the World
これは単なる誘拐サスペンスではなく、非常に楽しめました。
スキャンダルで失脚したスペイシーの代わりになったプラマーですが、オスカーノミネートされる貫禄であり、他にもマークウォールバーグの演技も冴えていた。
予告編では陳腐な誘拐サスペンスに見えましたが、金融要素と、あと残虐なシーンもあり、さすがリドリースコットが監督するだけあり、いろんな観点から見ごたえある一作でした。
Kojiroh