『シティ・オブ・ゴッド』(2002年、ブラジル)―7.5点。ブラジル風、陽気なノリの傑作


『シティ・オブ・ゴッド』(2002年、ブラジル)―130min
監督:フェルナンド・メイレレス
脚本:ブラウリオ・マントヴァーニ
原作:パウロ・リンス
出演:アレクサンドル・ロドリゲス、レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ、セウ・ジョルジ、アリシー・ブラガ、ドグラス・シルヴァetc

【点数】 ★★★★★★★☆☆ / 7.5点

ブラジル映画の傑作と名高い『シティ・オブ・ゴッド』
2002年カンヌ国際映画祭正式出品作品。2004年アカデミー賞において監督賞など4部門にノミネート。その他、多くの映画祭で数々の賞にノミネートと受賞。ブラジルの首相も絶賛して国民に鑑賞を推薦するほどのブラジル映画の近年の代表作。


さて、そのあらすじは、1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街「シティ・オブ・ゴッド」が舞台のスラム&ギャング映画。そこでは犯罪が絶え間なく続いていたて、ギャングに憧れる幼い少年リトル・ダイスはモーテル襲撃強盗に加わり、そこで初めての人殺しを経験し、そのまま行方をくらました。一方、3人組の一人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にしてカメラマンを夢見る。
70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは、“リオ最強のワル”となって街に舞い戻る…。

冒頭からスピーディーなカットでナイフを磨ぎ、鶏が逃げる。ブラジル風なテイストの陽気な乗り共にトントン拍子で物語が語られる。センスがよくて心地よいスピード感だ。


主人公のブスカペは脇役のような役柄でもあるが、この激しい構想を傍観する視点の中心として役割をなす。

『グッドフェローズ』でデニーロとジョーペシが巻き起こす物語を見つめる役柄としてのレイリオッタのような構成。様々な人物の視点が交錯して物語が次第に明らかになってゆく。

ドキュメンタリーのような手荒な映像がブラジルのノリのいい音楽共に交錯し、ギャング映画でスラムを描いているシティオブゴッドは妙に明るい。

冒頭の最初のシーンが最後につながってくるなど、その構成力には匠の力量を感じる。

ブラジル映画が他にあるかは知らないけれども、この映画は多国籍映画としての価値を感じる。ポルトガル語と、鶏とナイフと銃。黒人と白人が交じり合っているブラジルの混沌を最もポピュラーなカタチで表現した歴史的な一品なのかもしれない。

kojiroh

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